way of life―first―

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なんだよ、その理由って。 大輔がそう訊くよりも早く、療は布団に倒れこんだ。 あれだけ独りが怖いと言っていたのに、背中を向けて寝ている。 寝たままでも訊けるのだが、大輔は訊くことはできなかった。 その背中が“訊かないで”そう言ってるような気がしたから。 大輔はしばらく療を見たあと、布団にゆっくりと横になる。 その夜、大輔達の部屋で言葉が交わさせることは、なかった。  
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