way of life―second―

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「これは違うよ。 これは僕が好きな本」 「勉強とは関係なし?」 「まったく」 豊はしおりらしき紙をページに挟むとパタンと本を閉じた。 そのあと、本を鞄にしまおうと豊が下を向く。 髪がフワリと垂れ、下を指した。 まるで雨のように一直線に。 ワックスなどは使っていないのだろうか。 柔らかそうな髪質だ。 「それじゃよ、豊。 お前はどうやって勉強してるんだ?」 司が問う。 すると豊は答えを言う代わりに鞄の中から本を取出して、司に渡した。 さっきとは違う本。 やっぱりカバーがついているので表紙が見えない。 なんの本か分からなかったが、教科書よりは厚く、また大きい。 問題集…か? 「僕はこれを覚えているから平気」 「覚えているって…なにを?」 「この本の内容を」 慌てて司は目を本へと向けた。 教科書より厚いこの本を全て暗記?  
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