8725人が本棚に入れています
本棚に追加
「つ、辛かったぁ……」
へばり付くように机に倒れ込む。
明徳に連行されてから約15分。
ただ司だけが延々と愚痴を言い続け、明徳と大輔は逃げるタイミングを伺ってばかりいた。
チャイムが鳴ってやっと愚痴に終わりが来たかと思ったのだが、司の背中を見る限り、これで終わりとはいかなそうだ。
まだ、暗い。
「……休み時間になったら寝ようかな」
「ダメだよ、大輔」
隣りで明徳が睨み付ける。
「朝はおれがずっと聞いてたんだから、次は大輔が聞かなきゃ」
「なにその当番制は?」
「当番制にしないと多分2人ともテンションが下がったままになるよ。
1人は休憩が必要だよ」
「て……言ってもな」
席隣りだし。
休み時間に行く場所なんて、ほかに無いし。
最初のコメントを投稿しよう!