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「多分その中に大輔も含まれてるからね。
不幸にさせるリストに」
「まぁ、俺も追試まではいかないと思うけど……それでもヤバいほうだぞ」
「でも追試はない。それだけで充分恨まれる対象になるよ」
そりゃ、追試があるかないかで差はあるけどさ。
でも出来ることなら明徳だけにしてほしい。
明徳とこの先のことを考え、一緒にため息を吐いたとき、ドアが開いた。
担任の穂高だった。
手には、予想通りのプリントの束がある。
あれが……採点されたテスト……
「みんなおはよう!」
太陽のように笑う穂高。
その反面、クラス内は完全に日影だった。
穂高の太陽光がその日影をさらに濃くさせている。
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