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6年前…
「アッツゥーーー」
夜、仕事をしてる俺にとって
昼間は睡眠時間。
でも、真夏は
暑くて暑くて
簡単には寝ることが
出来ひん。
「クーラー無いの?」
と、よく聞かれる。
あることはあんねんけど、
どうもクーラーの匂いと
空気が苦手で、
未だに扇風機のみで
夏を乗り越えてる。
ところで、
今何時なんやろう?
ベットの上にある時計に
目をやった瞬間、
目を疑った。
「マジで!
10時半やん!!」
今日は、
うちの店が
毎年夏に開催してる
恒例?の海水浴の日だった。
マスターが
3年前から
お客さんとの交流をと
始めたのだが、
スタッフの
瞬と俺にとっては、
いい迷惑でしかない。
だってそうやん、
朝方まで
アルコール飲んで
働いてる俺らにとって
真夏の太陽は、
イジメでしかないわ。
しかも、
今日も6時まで仕事やって
帰ってきたんは
8時やで…
で、集合時間は、
11時って…
絶対、
マスターは
俺らを殺す気やわ。
しかも、昨日マスターは
仕事オフやったし…
「このまま
寝坊のフリしたろ!」
そう思った矢先に携帯から
今、流行のふざけた音楽が…
甘かった。
相手のほうが
一枚上手だった。
「マスターや…」
「はい…」
おもっいっきり眠たい声で、
アピールをしてみた。
「なんや、
寝とったんかい!
ワハハ!
準備出来てへんのか?」
なんでそんなに
テンション高い声やねん。
「飲みすぎて、
さっきまで吐いてたんですわ」
もう、一押ししてみた。
「そら、あかん!
迎えに行ったるから、
はよ準備しとけ!」
ゲッ!
ほんまに、
吐きそうやわ。
なんでそうなるねん。
相変わらず
自分勝手な人やわ。
しかも、
返事する間もなく
電話切ってるし…
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