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「もうすぐ完成ですね。島田さん。」
若い研究員が、顕微鏡を覗いている白髪まじりのもう一人の研究員に話しかける。
「ああ。まだまだ研究の余地はあるがな。」
島田はそう答えながらも完成に近づき内心は興奮していた。
「もう12時かぁ。そろそろ宿舎に戻るか。お前は先に行ってていいぞ。」
島田はよっぽど嬉しいのか、まだ顕微鏡を覗いている。
「それじゃあ、お先に失礼します。」
若い研究員はそう言うと手袋を外し、扉のロックを解除した。
しかし、扉が開い時、目の前にはなぜか迷彩服を着た男が片膝をついて銃口をこちらに向けている…。
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