放たれたノート

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放課後、タクは校庭にいた。 校庭にはこれから帰宅する多くの生徒がいて、サヨナラとかバイバイなどの挨拶が行き交っている。 タクは校庭の奥へ向かった。そこは人目がつきにくい、日陰になっている所だ。 あった。 空から落ちてきた物はベンチの上にあった。 近づいてよく見ると何か書いてある 「AGO NOTE?エージーオーって何だ?」 タクは「AGO NOTE」と書いてある黒いノートを開いてみた。 1ページ目に「使い方」と書かれたさらにその下に、説明のようなものが書いてあった。  =========== ・このノートに名前を書かれた者はアゴが伸びる。 ・書く人物の顔を知らない場合、効果はない。故に同姓同名の人物に一遍には効果は得られない。 ・名前を書いた後に30秒以内に顎の変形具合(伸び、角度、割れetc)を書くと、その通りになる。 ・顎の変形具合を書かなければ適当に伸びる。 ・このノートの所有権は所有者が死ぬまで消えない。  ============   タクは読むのを止めた。 「何かと思ってみたら、デ●ノートのパクリじゃないか。「AGO」は「アゴ」だったわけか。」タクはノートをベンチを上に置いて、自宅へと向かった。
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