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次の日---
キーン、コーーング
1限の授業が終わり、小休憩が入る。
授業開始まで暇なので、携帯電話を取り出すためにカバンを開ける。
するとカバンの中には見慣れないノートが入っていた。
「そうか、そういえば結局拾ってきたんだったっけ。忘れてた。」
そして、携帯電話の変わりに中から「AGO NOTE」を取り出した。
昨日、一度はベンチに置いて帰ろうとしたタクだったのだが、どうしても気になってその後拾いに戻ったのだった。
「まったく、どうかしてるよ俺も。こんなノートが気になるなんて。」
パラパラとページをめくってみる。
「なんだ、まだ一度も使ってないじゃないか。ちょうどいいや、数学のノートを忘れてきたから代わりにこれでノートを取ろう。」
チャイムがなり、数学の飛田先生(通称:ハム)が教室に入ってきた。
「はい、それじゃ授業始めるぞ。今日は教科書63ページから。」
タクは数学の教科書と「AGO NOTE」を開いてノートを取る。
「え~、三角形の頂点a,b,c,d、あっ、間違えた。」
飛田先生が三角形の図を書いていて、ありえない間違いをした。
(ったくまた間違えやがって、
ハムの野郎。ノートを書き直すのめんどくせーな。)その時、タクは消しゴムをかけながらふと思った。
(そうだ、ちょっとハムの名前を書いてみるか・・・)
そして、飛田先生の名前を「AGO NOTE]に書いた。
「え~、じゃあこの問題を解いてもらおうかな。じゃあいつも男子を当ててるから今日は女子からいくか。」
女子のブーイングが起きる。
タクは時計の針を見ている。
(10、9,8,7、・・・)
「じゃあ、諸永、谷・・」
(4,3,2・・・)
「はよ、書け。」
(1、0!!)
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