透明な壁。
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「好、きでぃず」 数年振りに出した声は酷いものだった。 自分の声に驚いてしまうなんて、馬鹿みたいだ。 「…………」 カタカタとキーボードの音。 返事を打っているであろう志穂の顔を見ることが出来ず、僕はその音が終わるのをただ待っていた。
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