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約三ヶ月がたち、だいぶ仕事に慣れてきて、一人でお客様を任せてもらえるようになってきていた。
ただ、やっぱり時間は不規則で、帰宅するのは夜の十時を過ぎるのはしょっちゅうだったし、独り立ちできたものの、精神的負担は大きかった…。
そんな時、癒してくれる存在だった尚之が重荷になっていた……。
携帯への着信……。
出ないと、家への電話…。
最初は夜中まで話していたけろど、さすがに毎日はキツかった。
尚之は高校生……最悪、学校でも寝られる。
だけど、私は仕事をしている。
勇気を出して、毎日の電話は無理……。遅くまでは電話できない。そう伝えても、尚之は『もう、嫌いになった?』『誰か好きな人でもできた?』それを繰り返した……。
違う事を伝えても納得してくれず、電話は毎日鳴ったけれど、疲れて眠ってしまってたり、居留守を使ったりするようになっていった……。
尚之の愛情は嬉しくもあり、重くもあった……
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