終わりと始まり…

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   そんな時…、職場の中で私に優しい笑顔を向けてくれる人がいた…。   修(オサム)さん。十歳年上の二十八歳。    いつも調理場に宴会用の料理を取りに行くと、明るく話しかけてくれた。  からかわれていると言った方が正しかったのかもしれないけど…。   惹かれているのは分かっていたけど、尚之がいたし、何よりも…近くにいる人だから…。なんていうのが嫌だった……。   あまり考えないようにしていた…。   というより、その頃の私には考えている余裕すら無かったような気がする。  .
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