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結局、私達は別々の道を選択した。
全く後悔が無いと言えば嘘になる。
あの時にこうしていれば…そう思った事があったのも事実。
優駿と支え合い、お互いを大切に思い合っていたのも事実。
何度も何度も結婚式で誓った言葉を思い出し、一緒に写る写真が詰まったアルバムを引っ張り出しては、あの頃の気持ちを自分自身に思い出させ、もう一度優駿を信じようと思った。
でも…写真を見る度に虚しくなった。
仲良く寄り添うのはアルバムの中だけ。私の隣には誰もいない…。
ただ…抱き締めてほしかっただけなのに、狂った歯車は噛み合わないまま……
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