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それからは、毎日同じバスで登校し、同じバスで帰るようになった。
尚之はバスケ部
私は剣道部
放課後の部活が始まるまでのわずかな時間、あの手紙の交換をしていた階段で待ち合わせて、二人で話した…。
まだKissはおろか、手を繋ぐことも出来なかった…。
そんな…純粋な恋愛…
二人でいる時間はあっという間に過ぎ、すぐに離れなければいけない時間になっていた…。
いつも離れたくなかった。
体育館と剣道場は隣同士だったけれど、皆に知られるのがなんだか恥ずかしくて、階段の下で『また帰りにね。』と手を振り、少し時間をずらして部室へと向かっていた…。
尚「まだもう少し一緒にいたいのに…。」
そう甘えるように言う尚之を愛しいと感じた……
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