冬の幻想曲

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肌に触る風が痛い。 地球温暖化とか言ってるけど本当なのだろうか? 別に俺より頭の良い研究者さん達を疑う訳じゃないけど、これだけ寒いとどうも信じ難い。 早く家に帰って眠りにつこう…。 そんな事を考えながら、静かに宙(そら)に目をやると眩く輝く星の光と共に小さな氷の結晶が舞い降りてきた。 「………雪。」 俺は宙に向かいそっと手を出すと、粉雪は手のひらの上に落ち体温の熱で染み込んでいく様に溶けた。 雪が降りだしたからか、より一層の寒さを感じた俺はブルッと震えるとポケットに両手を入れ、足早に家に向かい歩き出した。 ,
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