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「ふぅあぁ~」
うーん、今日もいい天気ですね。気持ちがいいです。
こんな天気の日には良いことが起きそうな予感がしますね。
小悪魔わくわくです。
「それじゃあパチュリー様を起こしに行きましょうか」
寝間着から着替え、普段着になると毎朝の始めの仕事をしにパチュリー様の寝室へ。
これを欠かしては私は生きていけません。
パチュリー様、今日も可愛らしい寝顔で私を癒してくださいね??
「失礼しま~す」
「あら小悪魔おはよう、早いわね」
「どちら様でしょうか??」
とっさにそう答えちゃいました。
でもこれは夢ですね。
だって、だって。
パチュリー様がマッチョで、全裸で、変なポージングしてるなんて夢以外ありえないですよ。
ってどんな悪夢ですか、これは。
なんかの嫌がらせですか。
私が何したって言うんですか。
「どうしたの小悪魔、私よ、パチュリーよ」
「私の知り合いに全裸でマッチョでポージング決めてる人なんて居ません。妖怪にも」
私がそう言うと、不審者さんは考えこみました。
とりあえず服着ましょうよ不審者さん。
「じゃあどうしたら信じてくれるかしら??」
「とりあえず服を着てくれたら話は聞いてあげます」
「そう、でも無理ね。だって服が入らないんだもん」
もん、なんて可愛らしく言われても気持ち悪いだけです。
でも困りました、体長二メートルはありそうな不審者さんに着せてあげれそうな服が有りません。
「着ていた服は破れちゃったし」
不審者さんの視線を辿ると、床には奇妙な魔方陣と、ビリビリに破けたパチュリー様の寝間着。
まさか、もしかして………
「パチュリー様??」
「その通りよ、なんで気が付かないのかしら??」
いや、髪が紫色で、パチュリー様のZUN帽被ってる以外全部マッチョの男にしか見えませんよ。
誰が気が付くんですか。
長年一緒にいた私ですら気が付かなかったのに。
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