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『ごめん!!ホントにごめん!!』
こいつはなんの為に謝ってるんだろう…謝ったら許されるとでも思ってるの?
あたしはそんなに優しくない…いや…馬鹿じゃない。
1度やったらまたやるでしょ?
あたしは騙されない!!
いや…もう騙されたのか?
…なんでもいいや。
「別れるから。じゃぁお幸せに。」
これ以上何も聞きたくないよ…言い訳も…もう顔も見たくない。あたしは振り返って歩きだす。
『待ってよ!!謝ってるじゃん!!』
…逆ギレ?
あーもぅ救いようがない…好きだったことが馬鹿みたいに思えてくる。あたしは振り返ることなくそのまま歩き続けた。
後ろから追い掛けてくる足音がして、肩を掴まれ振り返らせられる。
『ねぇ!!謝ってんでしょ!!』
あぁもぅ涙すらでない…馬鹿馬鹿しいし、正直めんどくさい。
「あのさぁ…浮気しといてなんなのそれ、謝られたって許せるわけないでしょ。自分がやったんだからおとなしく引けよ。」
あたしはまた振り返って歩き出す。お願いだからもうやめて…。
『なんでこうなるんだょ…好きなのはおまえだけなんだよ…。』
なんか呟いた?聞こえないし聞きたくもない。車に乗り込みエンジンをかける。
ステレオから流れてくるMr.Childrenの名曲。
あぁ…救われる。
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