年上の子

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. 仲良くなったある日、あの人はドライブに誘ってきた 夜も更けて、こっそり家を抜け出した そんなんが青春と思ってた あの人は暴走族のOBらしくて 今時かって笑い飛ばしたくなるけど あまりに熱く語るから なんだかあたしまで嬉しく聞いてしまうんだ その日は追悼式ってやつで 過去に亡くなった先輩たちに捧げる神聖なる走り …まぁ世間で言う“暴走行為”なんだけど だけど あの人があまりに熱いから 亡くなった先輩を慕っていたと心から思ったから だからどうしても行きたかった 『どこを走るの』 『警察居ないとこだよ』 『おまえは俺のケツに乗れ。先頭きって走るから。何台も何台もの先頭だ。』 わくわくした顔で話を続けた 『沢山集まるだろうけど、お前が一等綺麗だから』 くさい台詞 でも嬉しいよ
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