光り輝く炭鉱

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「設楽、この炭鉱には大きなダイヤがあるって噂を耳にしたんだ。おまえも一緒に探しに行かないか?」 設楽(したら)と呼ばれた少年は顔をあげて声の主に問い返す。 「俺は行かない。炭鉱は危険だって父ちゃんがいってたし」 声の主はしつこく誘ってきたが設楽はがんとして動かない。 しばらくして声の主は悪態をついて一人でどこかへいってしまった。 設楽は屈んだまま蟻の行列を見ていた。
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