#3.悪魔は一人とは限らない

2/4
前へ
/192ページ
次へ
    「何やってんのお前ら。お取り込み中悪いんだけどさ、早く会議始めようぜ」     「ちょっと双我先輩!見てたんなら止めて下さいよっ!」     「いや、面白かったからつい……悪いなヒロ」       〈この人は本当に……これでも副会長なんだよな……〉       ドアにもたれかかり悪びれるそぶりも見せずに笑みを浮かべるこの男。 サラサラの茶髪にパッチリ二重の瞳、天使の様に愛くるしい笑顔。 これまた頭脳明晰、品行方正と先生からの信頼も厚い、生徒会副会長の彼の名は「双我」 生徒からの信頼は右に同じ。 生徒達は彼をこう呼ぶ。               【白い悪魔】と。       渚とは対象的な優しげな顔付きの双我もまた、渚に負けない位の鬼畜ぶりで有名な人だった。    陰の渚と陽の双我 二人の鬼畜男子に挟まれて、今日もヒロの長い放課後が始まる。    
/192ページ

最初のコメントを投稿しよう!

792人が本棚に入れています
本棚に追加