#4.癒やし系ってこうゆー事

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    「んーでも追いかけっこみたいで楽しかったからいーんだっ」     「そりゃよかった。まあ肴の事捕まえられる奴なんかいないと思うけど」      ぼんやりとした印象の肴だが、実は彼、かなりレベルの高い陸上選手なのだ。  満面の笑みにつられヒロの顔にも笑みが浮かんだ。       「お前らの相手をしてると何時までたっても事にならん。会議を始めるぞっ。とっとと席につけ」     「なっ、もとはといえばあんたがちょっかい出すから……」         <うっ>         ヒロのささやかなる反論は鋭い渚の視線に一蹴される。 「気にしないのっ」とこっそりウインクする肴に促され、ヒロは席についた。     「では会議を始める。今日の議題は……」             ドドドドドッ、ガッシャーン             会議が始まったちょうどその時廊下に激しい音が響き、生徒会室の扉がバターンと乱暴に開かれた。    
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