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「寝坊って……もう放課後だよ。今更学校来てどーすんのさ?」
「だって先生は別に怖くなんかないけど渚と双我は怖いんだもん。だから授業は受けなくても生徒会には出席しなきゃだし。」
<これで俺より頭いいんだから本当嫌になっちゃうよなー>
のほほんとした顔で戯れ言をいう姿はいかにも阿呆っぽいのだが、実は彼、理数系なら渚と肩を並べる程の能力を持つ実に素晴らしい天才少年なのだ。
この様に、頭はいいのだが一風変わった彼等によって構成されている生徒会の事を学園の生徒達はこぞってこう呼んだ。
『悪魔と変人の巣窟』と。
『憂鬱だ……』と呟いたヒロは、もう何度目かも分からない溜め息をついた。
「ま、とりあえずこれで全員揃った訳だし細かい事は気にしないで始めちゃおーよ」
肴の言葉を合図に皆各々の席についた。
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