#6.裏稼業は蜜の味★

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        ~一時間後~       「さてと、会議はこれで終了だ。いよいよ本題に入る。」     一通りの議題をクリアし渚は言った。 その言葉を聞いた皆の目が待ってましたとばかりに輝く。 気が進まないなと漏らしたヒロ以外は皆一様にわくわくしているようだ。       <ったく何が楽しいんだか。賢い奴らの考える事は全く理解出来ない>       「でさ、今日はどんな依頼なの~?」   「女の子?男の子?どっち?」    肴と夜栖は顔を見合わせて楽しみだねえと笑っている。     「俺はやっぱりキュートな女の子がいいな。ま、可愛けりゃ男でも構わないけど」     机に肘をついた双我がニヤリと意味ありげに笑う。       「可愛いとか可愛くないとか関係ないでしょう。依頼者は依頼者以外の何者でもないんですから。」       やれやれといった面持ちでヒロはそう言った。    
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