#6.裏稼業は蜜の味★

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    「渚さん、今日の依頼ってやっぱりあれですか?」       ヒロの言葉を受け、ニヤリと笑う渚。 瞬間、ヒロの背筋がゾクッと震えた。       「中々カンが鋭いじゃないか。その通り。しかも依頼者はお前をご指名だ」     〈はあ!?よりによって俺な訳?憂鬱だ……〉       数ある中でも最も多い依頼。 それがヒロが何でも屋を嫌がる最大の理由だ。   それはズバリ……         『一日限定恋人』だ。     これはその名の通り一日だけ依頼者の恋人となり、望みを叶えてあげるという任務だ。 『悪魔と変人の巣窟』と呼ばれる生徒会だが、その悪魔と変人は皆それぞれに独特の魅力を持ったイケメンどもだったので、その依頼がダントツで多いのも頷ける事だった。    
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