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闘論!
ピピピピピピ!
レッドのスパークブレスレットが鳴る。
「こちら、ブルー。ブラックを見付けた。三丁目の川原だ」
ブルーからの連絡。
「よし。私が二人で話をする。さっきの場所に戻っていてくれ」
「ラジャー」
レッドに促されるブルー。
レッドは最高速度500キロのエアロスパークに乗り、法定速度40キロの一般道を通って川原へ向かった。
レッドが川原で、タバコを吸っているブラックを見付ける。
「ブラックっ!何をしているんだっ!戦闘服の時はタバコを吸うなと言っただろうっ!子供達が見ていたらどうするんだっ!」
ブラックがタバコを川に捨てる。
「な、何をするんだブラックっ!川にタバコを捨てるなんて、河川の汚染になるだろうっ! それではヘドロンガと一緒じゃないかっ!」
レッドの叱責。
「へっ・・・」
ブラックがにやける。
「何がおかしい。何が不満なんだ、ブラック」
問い詰めるレッド。
「何が、ねぇ…」
ブラックがやっと口を開いた。
「何がって事はねぇよ。全部だよ、全部」
ブラック、遠くを見つめている。
またタバコを吸おうとする。
「おい、タバコは…」
レッドがタバコを取り上げようとするが、ブラックがその手を弾く。
「俺なぁ、スパーク辞めんだよ」
それを聞いて驚愕の表情を浮かべるレッド。
「何…。自分の言っている事が分かっているのかっ!」
「ああ、分かってるさ。正義の味方なんてくだらねぇって事もな…」
「ブラックっ!」
レッドが平手打ちしようとするが、その手を掴んで睨み付けるブラック。
「敵は力で捻じ伏せる。本当にそれが正しいのか?それが正義なのか?え?お前はそう思ってんのか?」
レッド、たじろぐ。
「何を今更…」
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