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「美優…ほんまのこと話して」
「ほんまのこと?
悠斗は麻里を信じてるんやね…」
「信じたくないけど、あんな写真見せられて正気でいられへん。
なぁ…あの写真はなんなん?」
「悠斗のあほ!!」
そう言って私は部屋を飛び出した。
それと同時に電話が鳴る。
《 着信中 昌樹 》
「…もしもし」
「美優!春菜が男に囲まれてるぞ。俺心配やし行って来るけどお前なんか知らんか?」
「春菜が?どこで!?」
「〇〇高校の裏や」
「すぐ行く!」
○○高校は家からすぐそこの距離で私は慌てて自転車をこいだ。
春菜は少し男っぽいところがあるからそれでモメてるんだろうか?
そう思った。
高校の裏に着くと男5人の中に見覚えのある女の子…
麻里!!
「あんた何してんの!」
私がそう言うと昌樹が私の腕を掴み私を後ろへやった。
「おいおい!お前ら男そろって集団プロポーズか?
春菜モテモテやんけ」
とぼけた感じで昌樹が言う。
「昌樹?」
男の一人が言った。
昌樹の知り合いだったみたい…
「お前ら何してんねん?」
男5人は麻里の顔を見た。
「邪魔者は引っ込んで!
私この女嫌いやねん!
消えてほしいの。あんたもな!」
麻里は私を指差す…
「美優。あんた今日悠斗君と別れ話してるんじゃないの?(笑)
浮気女さん…クスクス…
あの写真覚えてる?
実はあんたと悠斗君を別れさす為に仕込んでたものやねん。
私って悪い女?
ククッ…」
「あんた頭いかれてるわ。
そんな事して何が楽しいの?
どうせ春菜を呼び出したのも私が腹立つからって春菜に目をむけただけやろ!」
「まぁね。そうゆうこと。
じゃ~友達の為に土下座して。
そうしたら許してあげる」
ほんとに呆れるくらいバカな女…
土下座…?
そんなことさせて何がいいわけ?
「おい!土下座?
美優がなにしたか知らんけどな、お前のやり方間違ってる!」
昌樹が怒りながら続ける…
「お前らも男のくせに女の言いなりになって情けないと思わんのけ?
これはこいつらの問題や。
女同士で話させたれや。」
昌樹はこういう時には頼りになる。
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