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「久しぶりに二人で酒でも飲むか?」
悠斗は楽しそうに冷蔵庫を開ける。
「悠斗…これにしいひん?」
私はこの前まで寂しく置かれていたワインを手にとった。
「おっ!そやな。
いつか二人になったら飲もうって言ってたな。」
悠斗がワイングラスを二個持ってテーブルに置いた。
グラスにワインを注ぐ。
「じゃ、復活祝いに乾杯するか?」
ニコニコ笑って悠斗がグラスを私に渡す。
「調子いいなぁ」
そう言いながらも嬉しくて笑顔が溢れる。
二人で乾杯しワインを飲んだ後、私は切り出した。
「なぁ…
明日彼女のところ行こう…
はっきりさせたいし」
「そうやな。
俺もはっきり言いたいし」
もう彼女に振り回されたくない。
彼女にはっきりと別れを告げる。
彼女が何と言おうと私は負けない…
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