決別

4/9
前へ
/247ページ
次へ
次の日… 私達は彼女の病室の前に立っていた。 「いいか?」 悠斗が私に聞く。 「うん…」 悠斗の顔を見てうなずいた。 コンコンッ  「はぁーい」 いつも通り彼女の元気な声がする。 「…悠斗さん…」 彼女は悠斗の顔を見るなりベッドから降りた。  「どこに居たの?すごく心配した… 」 後ろに私がいることに気づいた彼女は私を強く睨む… 「前妻が何の用? 邪魔しに来たなら帰って!」 彼女の顔は憎しみに溢れ恐かった。 「邪魔したのはそっちやろ!」 そう強く言った悠斗に彼女は驚いていた。 「なんなの?一体…」 彼女は強気の悠斗の態度に驚き戸惑っているようだった。 「全部聞いた。 お腹の子供の父親は北村さんやろ? なんでそんな嘘つくねん!」 悠斗の声が部屋に響く…
/247ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1474人が本棚に入れています
本棚に追加