決別

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ノートには赤ちゃんのエコー写真と共に彼女の言葉が書かれていた。 『小さな心臓が動いていた。 とっても感動して、すごく可愛いかった。 ママ早く会いたいな。』 彼女にはきちんと母親の心があった… 言葉ではあんなこと言っているけれど、本当は我が子がいとおしいはず… 「やめて!」 彼女はノートを私から取り上げた。 「もう帰って… あんた達の顔なんて見たくない!」 あんたじゃなく、あんた達… 彼女は諦めてくれたんだ… 私はそう感じた。 「元気な赤ちゃん産んでね…」 そう一言だけ言って部屋を出た。
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