決別

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悠斗がトイレに行った時 「なんか幸せそうやな…」 安田さんが、私に近づき小さな声で言った。 「うん… 今は詳しく話せへんけど、お腹の子供の父親悠斗じゃなかった。 彼女とも何もなかったみたい。 今、彼女と会ってきて、きちんと言ったから… だからもう一回頑張ってみる。 ほんまいつもありがとう…」 「そうなんか! とにかく良かったな。 ほんま悔しいくらい幸せそうな顔してる。 でも俺…そう簡単に諦められへんと思う… 俺はずっと待ってるから…」 私は言葉につまった… 「そんな困った顔しんといて。 ただひっそり想ってるだけやし。 それくらい、いいやろ?」 ガチャ… 悠斗がトイレから出てきたから返事ができなかった。 そんな私を見て安田さんはニッコリ笑いながら作業を続けた… 安田さん…ありがとう。 でも悠斗が私を想うように、私も悠斗以外考えられない… 悠斗を愛してる… 私は悠斗と共に一から幸せを作ります。
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