禁断の書物

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翌日の朝,いつも通りに単語の朝テストが始まった。うるさかった教室が一気に静まり返る。 「ふぅ…」 マサトはテストを書き終え一息つく。そしてテスト終了の時間がきた。皆自己採点を始めた。 「26点…っぶねぇ」 マサトはホッと胸をなでおろした。 「シンヤ,何点だった?」 マサトがそう問うとテストのプリントを持ったシンヤの手が震えだした。 「2…4,24点だ…」 「えっ?」 シンヤがそう言ったそのときだった。 「オイ!連れ出せ!!」 担任のホーリーがそう叫んだ。するとどこからともなく黒いスーツを身にまとった大男達が現れシンヤを連れ去った。 「シンヤ!」 「すまねぇ,マサト。しくじっちまった…」 シンヤは教室の外へと姿を消した。
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