「覚り」の制御訓練

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永琳の部屋 コンコン 永琳「どうぞ、入って」 仍徑「お邪魔します」 永琳「来たわね。あなたにとって重要な話があるの」 仍徑「・・・?」 永琳「明日あなたの妖怪化制御訓練をするのよ」 仍徑「あ・・・」 永琳「どうしたの?」 仍徑「いや、なんでもない」 永琳「そう?それで、あなたは一度完全に妖怪になってもらうの」 仍徑「妖怪になったおれを止めるのは?」 永琳「あの子たちよ」 仍徑「なんだと・・・、また傷つけろとでも言うのか?」 仍徑はこみ上げる怒りを抑え込んだ 永琳「怒るのはわかるわ・・・。あの子たちに事前に話しておいたわ。でも、あの子たちはなんて言ったと思う?」 仍徑「・・・・・」 永琳「あの子たちはね、まったく嫌がらなかったわ。むしろ積極的に参加してくれたわ。大切な人のためって言ってたわよ」 仍徑「・・・・・」 仍徑は泣いていた 永琳「あなたは皆から嫌われることなんて何一つしていない。制御訓練やってくれるわね?」 仍徑「・・・みんなの為だ。必ず制御してみせるよ」 永琳「決まりね。みんなのところへ行ってらっしゃい」 仍徑「ああ。ありがとう」 仍徑は部屋を出て行った 永琳「さて、もう少しで完成かしらね。うまくいくわよね・・・」
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