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気が付くと空はうっすらと明るくなっていた
頭で考えるよりも体が動いていた
自分の家の中に入り、盗んだ宝石の中で一番大きいダイヤモンドを下駄箱の上に置き、手紙を添えた
この宝石を売ってどこか遠くへ引っ越ししてください。それでもまだまだ余ると思うので、自由に使ってください。今までありがとうございました
勝より
この手紙を書いている途中、泣きそうになった
もう会うことが出来ないと思うと涙が止まらなくなった
しかし、これで安心して暮らせる
このダイヤを闇市に流せば莫大な金になるだろう
そして…
そこで、勝は我にかえった
気づけば30分もボーッとしていたのだ
もうすぐ母の目覚まし時計が鳴るな…
気付かれる前にとっとと家を出よう…
そう思い、勝は家を出ていった
その足で警察署に向かった
もちろん自首するために
血まみれの服に血まみれのハンマーを持って自首しに行ったので、警官は僕を強引に取り押さえた
そして、二時間にもおよぶ取り調べを受けた後、裁判所へ向かった
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