にい

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「人間、やって出来ない事はないのよ。やらない内から出来ないなんて口にするその精神が腐ってるの。ダメだった時には、タダじゃ済まないわよ?」 「・・・はい・・・」 僧侶の余命が3日縮んだ。 「次、剣士」 戦士、促す。 「すいません」 即座に僧侶をパクる剣士。 「はっきり言っておくけどね、あんた要らないわ。弱すぎ。村一番の剣の腕って言ったって、若い連中があんまりいない村でしょうが。先祖代々の剣術を継いでるんだっけ?どうせクソみたいな先祖しかいないんでしょ?あ、そうか!あんたさぁ、母親の肛門から生まれたんじゃない?クソだもんね?」 「・・・」 心の中で燃え盛る殺意の炎を、何とか抑え付けている剣士。魔王よりもこいつを倒したい。 「あんたの宿題はね、必殺技を作る事。一発でボス級のモンスターを倒せるくらいのね。パーティから抜かないだけでいいでしょ。私っていい人でしょ?」「・・・はい」 剣士、ひとまずは自分の番が終わった事に安堵する。 「次、魔法使い」 戦士、促す。 「ごめんなさい、分かりません・・・」 僧侶をパクった剣士をパクる。 「バカじゃないの、あんた。前に2人もいたのに自分の悪いところが見付け出せないの?バカどころじゃないわ。能無し。生きてる価値もないわね。酸素を吸って残りの量を減らしてる分、死んだほうが人の役に立つかも。もういっそ死んだら?」 戦士、貶す。 「ごめんなさい・・・」 魔法使い、涙。「泣いたら許されると思ってるのが余計に腹立たしい。いいわ、あんたには宿題なし。どうせ出来っこないわ。私、あんたには期待してないから。死んだらアイテムだけ回収して置いていくから」 戦士、尚も貶す。 その後、朝まで続いたが、酒が回って戦士が居眠りをしたのでその隙に3人は自分の部屋に逃げた。
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