ラビット
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ラビット
こんなひどい雨の日にいつも思い出すのが、ダイヤのことだった。赤い透明なビニール傘に、黒い雨のつぶが容赦なく食い込んで、 わたしの腕にじんじん響いた。 安いスニーカーが水を吸って、爪先はすこし、しとしとしていた。やっと家に着くと、まず靴下を脱いで、それから久しぶりに、お風呂に水をためた。 こんなひどい雨の日にいつも思い出すのが、ダイヤのことだった。ダイヤはあめのひにしんだ。
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