序章

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「へっ、何が死神だ……ぶっ殺す!」 「……」 深夜、誰もが夢の中のこの時間 二人の男らしき……いや、片方は体型からして少年が対峙している 「焼け死ねぇ!」 突如、男の方が少年との距離を縮める その拳は炎を纏っていた 「ヒャッハァァァ!」 男は拳を少年を振るおうとする 少年に拳が当たる瞬間 「この程度か……」 少年はそう呟いた それを聞いて不思議に思ったがそのまま拳を振るう だがいつまでたっても拳は少年に向かわない 男は違和感を覚え、腕を見る そこには何もなかった 男の両腕は肩から先が無くなっていた ドサッという音で地面に落ちる両腕…… 「ギッ、ギャァァァァ! 腕がぁぁぁぁぁぁ!!?」 男はパニックになり、叫ぶ 目の前にはすでに少年が立っていた 「ヒッ! た、助けてくれ……頼む!」 「何言ってんだ? お前はそう言って助けを求めた者を何人も殺した、そんな人間のクズなどいらない」 「くっ、クソォ!!」 男は少年の言葉を聞くと、すぐに足に炎を纏い蹴ろうとする 「残念だけど」 だが 次の瞬間、男の首から上が無くなっていた…… 「GameOverだ」 少年はそう言うと、まるで最初からそこにいなかったかの様に姿を消した…… .
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