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蝙蝠が闇が舞う
黒い翅は空虚
響いた金切り声の
囁くは月
震える星星の
その先の影を視る
背中を貫く涙の青い針
梢を去って
心紡ぐ暗闇の絲
宵の空に黒が飛ぶ
空虚の餞の褥で
抱かれて眠る
愛しさに包まれながら
哀しみにキスをして
鴉が夜空を舞う
黒い瞳は暗渠
啄む毒草の
吐き出すは鍍金
胸を貫く針の棘
心臓を喰んで
固い殻を破って
白の花が咲き誇る
涙の孤独の柩で
埋もれて眠る
哀しみに抱かれながら
愛しさに溺れて
迷い込んだ
孤高の森に
流れゆくは
黒い翅たち
月に翳して 照らされて
妖しく輝く
青い針
私の心
貫く…
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