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きっと会えると
とうの昔に約束したのは
何時のこと?
貴方は
憶えていますか?
繋ぐ指の隙間から
花弁が通りすぎるわ
嗚呼、鳥のように
あの空へ飛んでいけたらいいのに…
鳥が鳴いているわ
黄昏の夕闇に
優しい歌が響いてる
そっと そっと…
あの日の「ごめんね」は
私への「さようなら」なの?
貴方は愛していましたか?
紡ぐ唇の吐息から
甘い芳香が香るわ
嗚呼、風のように
貴方の息になれたらいいのに…
鐘が響いているわ
金のかはたれ時
優しい風が靡く
ふわり ふわり…
頬を撫でる翼の
羽の先に朝露が光る
貴方と来た
小高い丘に
手を繋いだ あの日
漏れた吐息のその奥で
恋が儚さに変わりゆくわ
空が続いているわ
伸びた影の
その先に
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