日が暮れる(5月8日)

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  ちょうど校門と駅の中間に差し掛かった時‥ 後ろから足音が迫ってくるのを感じた。 俺は振り向かなかった。というより振り向く暇もなかった。 次の瞬間、俺と街灯の間を摺り抜けるように人が通過していった。 それを追いかけるかのように長い髪が俺の肩をかすめた。 走りながらも唖然とする俺にお構いなく“奴”は物凄い勢いで駅の方へ行ってしまった。 辺りは薄暗かったが、俺が通っている高校の女子制服を着ているのが見えた。 ―あんなヤツうちの高校にいたっけ?― そんな事を考えながら駅の構内に入り改札を抜けた。
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