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私は柳瀬が告った年をさかのぼって計算して赤い粒をのんだ。
私は何を焦っているのだろう。過去を変えたい。この凄すぎる体験に何の違和感も抱かなかった、この時点では。
今度は少し長く飛ばされている感じがした。これは全て夢なんて、ありきたりな小説の落ちなのだろうか。現在へ帰ったら、昔見た映画のように良いように変わっていると勝手に考えていた。
顔を上げると、柳瀬がいた。まわりを見ると騒がしい。そうだ、居酒屋へ美晴や聡子と来ていたときに戻っている。この時美晴と聡子はトイレに行っていた。美晴はそこで聡子にあれこれ相談していたはずだ。なので柳瀬と二人きりになったのだ。
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