まさかの夢

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 まだ心配そうな顔をしたまま柳瀬と美晴は帰っていった。  さて、どうしたものか。  確かに田舎の暮らしに辟易していた。今の生活を楽しいと思うかもしれない。  しばらくこのまま暮らしてみるのも悪くないかもしれない。   声優?私の夢だったっけ。でも、会社で電話にでたときとか、ちょっとしたイベントのときに声を出すとほめられたっけ。  神様は哀れな私に綺麗な声を与えてくれたのかなぁ。    そうだ、未来を見たらいいじゃないか。いや、見ずにはいられなかった。  私はいつ置いたのか分からなかったが、棚の上のビンを掴み中から青い粒を数個出し飲んだ。迷うこともよく考えもせず。    今度はグルグルと回り始めた。少し気持ち悪くなりかけた頃、目が開いた。
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