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「はぁ~」
刹那は思わずため息をつく。それは、今日が9月1日で夏休みが終わりだからでも、テストの結果が不安な訳でもってなく、昨日いきなり出来た彼女カッコハテナのせいである。
しかし、「~ッス」が口癖の美人など、この学校では見たこともなく、彼女がいないことだけが唯一の救いだった
「いよっ!朝から元気ねぇな!」
「はぁ~~~~」
刹那はいきなり話かけてきた男子の顔を見てあからさまに、そしてさっきよりも深いため息を吐いた
「うっせぇぞ茎」
「ちょっ!牧だって!しかも今あからさまに俺の顔を見てため息吐いただろ!」
「そうか、これからは気を付ける、幹」
「朝から植物難っすかねぇ!?」
後ろから聞こえてくる息(牧)の叫び声を無視して刹那は歩き出した
「何俺放置!?
酷いよセツナ!」
「セツナって呼ぶんじゃねぇ!刹那(セナ)だ!」
その呼び方には反応する刹那であった
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