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「はぁ~、今日が半日で良かったよ…
明日から大変だ…」
ボロボロになった制服を着て、自分でこの格好を見ながら「この服どうしよう」なんて考えながら帰路を一人歩く刹那。
尚、転校初日という驚異的な早さでファンクラブが校内に作成されたことと、その対象、排除対象のトップ1が誰かは言うまでもない。
「刹那~♪一緒に帰ろ~♪」
「出直してこい、不幸の女神、それこそ前世から。」
「ひどいッスよ!?それに今日はあの事の相談に…」
「デート?」
「それもッス♪」
「だが断る!」
「ひどいッス!」
「冗談はやめて
狩りか?」
ここで刹那はやっと理名の方を見る。その目は真っ直ぐだった。
「ええ」
「ターゲットは?」
「新しく出来た族の頭。いや、族とは違うかな。殺人集団…とも違う。まぁ、不良だね
その中には能力者が二人。あとは、他の族や、ヤクザの中でも暴力的なのを引っ張ってきたらしいッス。総勢200人の少し大きい集団だけど…
やれる?」
「勿論」
刹那はニヤリと笑い、拳を出した。
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