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「牧、煩いぞ
いや、五月蝿い
蠅みたいだ。寧ろ蠅以下だ。全国…いや、世界中の蠅に謝れ」
「ちょっ!セツ!ひでぇよ!」
「黙れ、喋るな、息するな
そして心臓動かすな
この四つを守ったなら発言を許す。守れないなら窓から『ぼかぁ死にましぇえん』っと叫んで飛び降りろ」
「あんた鬼っすか!?
いくら此処が二階でも痛いよ!ってかイタいよ!」
大変お見苦しい会話すいません
この刹那に突っかかってる馬鹿は牧と言い、俗に言うモブキャラ。つまるところ物語に全く必要のない、可哀想な仔なのである
刹那は牧の相手にすることに飽きると、夏休み最後の日を楽しむ為に、牧を数回コンボ決めた後、一人で教室を出て行った
「さて、ウザいのもいないし…」
ここは刹那が住んでいる街の外れにある、廃工場。ここの奥は人気もなく、ホームレス一人いないため、基本煩いのが嫌いな刹那はここで一人遊んでいる。
といっても、ゲームをやるわけではなく、本を読むわけでもなく、歌を歌うわけでもない。
刹那は鞄から絵の描かれた数枚の紙を地面に投げ捨てるように落とした。
絵には一枚一枚、武器の絵が描かれている。その絵は、特別上手でなければ、特別な紙に描かれているわけでもない。
絵は素人の漫画程度であるし、紙は学校のプリントの裏である。
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