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遺言
いつの間にか
目を閉じる事さえ恐くなってしまっていた
目を閉じてしまえば
私が見る世界が
今、
此処に存在しているという証明がなくなってしまうから
闇が、広がってしまう
今は眠りに就く事を怖がってる
いつか一生起きられぬのではないかと
自分さえ分からなくなってしまうのではないか、と
惜しんでいる
いっそのこと、
存在すら消してしまえる様に
亡くなってしまいたい
記憶すら消し去ってしまいたい
全てをほふる為に
出会った人々を思い出さぬ様に
消えてしまえばいい
今迄に出逢った人々に、
感謝と謝罪の礼を
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