0人が本棚に入れています
本棚に追加
燕紅の百合
私からは温かい涙は流れない
貴方を想う程に心は乱れ、傷の深さは増す
貴方が掛ける優しい言葉は
刃の刃先のように鋭利なる
傷付く事は惜しまない
ただ
その刃に傷付けられるなら
それでも厭わないと思ったから
私の涙は冷たく
零れ落ちれば斑点を描きゆく
心は痛く、苦しいと叫ぶ
今の私には強がる事しか出来はしない
ただ、貴方の笑顔を見る為ならば
幾ら心が叫ぼうと、
幾ら心が砕けようと
良いと思えたから
夜、
一人が寂しいと思い感じるのは貴方が恋しいから
貴方が為、私は祈り続ける
この血が流れようとも
貴方を守れるなら
どんな永き夢の間も、
どんな短き現実でも
要らないと
.
最初のコメントを投稿しよう!