燕紅の百合

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燕紅の百合

私からは温かい涙は流れない 貴方を想う程に心は乱れ、傷の深さは増す 貴方が掛ける優しい言葉は 刃の刃先のように鋭利なる 傷付く事は惜しまない ただ その刃に傷付けられるなら それでも厭わないと思ったから 私の涙は冷たく 零れ落ちれば斑点を描きゆく 心は痛く、苦しいと叫ぶ 今の私には強がる事しか出来はしない ただ、貴方の笑顔を見る為ならば 幾ら心が叫ぼうと、 幾ら心が砕けようと 良いと思えたから 夜、 一人が寂しいと思い感じるのは貴方が恋しいから 貴方が為、私は祈り続ける この血が流れようとも 貴方を守れるなら どんな永き夢の間も、 どんな短き現実でも 要らないと .
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