-かげろう-

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「洋太、」 なにもないみち。 とぼとぼあるいて つきにてらされてかげがのびる。 ぐんぐん。 それはおいつけないはやさで …だから追いかけないわけではないけど。 となりにならんでいっしょにかえる ことすらも なんだかなつかしいかんじ。 だってきみはちがうひとのだれかだ。 「あぁ?」 じぶんで思う。 素直じゃない。 だからてにできなかったぬくもり。 「洋太は笑うといいってせんせいがいってた」 「飯塚?」 すこしてれくさそうなきみのよこがお。 「ううん、望月先生…」
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