牢獄→地獄

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牢獄→地獄

『ほらっ!早く荷物をまとめなさい!』『このグズ!淫乱女が!』久しぶりに祖父の家に、顔を出したお義母さんが私に叫んだ…。 祖父の家に預けられ…小学校に入学し…今は、小学二年生友達もでき、祖父の性的虐待以外は、順風満帆だった…。 祖父から、受ける虐待は心から気持ち悪かったし、年をとった今でもトラウマになってしまい、Hをしようとすると吐いてしまう事もあるぐらい『あたし』の心に傷を残した…が、お義母さんと暮らして居た頃を思い出すと、毎日、毎日、痛く、苦しい日々を送るよりは、気持ち悪いのを我慢する方がマシだった…。 そんな?とか、本当は、小学生でも祖父の卑劣な行為に感じてたからじゃないの?とか、思った人も居るかもしれないが、当時の『あたし』はあまりにも無力な、7歳の子供で…その二つの道しか『あたし』の生きて行ける道は無かったのだ…。 だが、それも今日で終わり…。 祖父の家に預けられてから、毎日『あたし』を貢ぎ物のように差し出してきた祖母が、祖父が『あたし』にしてきた下品で、卑劣な行為を父に話したらしかった…。 それを聞いて、お義母さんが『あたし』達を迎えに来たのだ…。 地獄への切符と共に…。
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