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今由香里ちゃんの顔を見れたらきっとしかめっ面をしている事だろう。
もちろん私は由香里ちゃんのそんな表情は見たくない。
「おはようございます、おじさん」
キッチンに現れたのは、春菜おばさんにとっては旦那さん、由香里ちゃんにとってはお父さん、そして私にとっては伯父にあたる政義おじさんだ。
「今日は早いのね」
「うむ、不思議と今日は目覚めが良くてな」
春菜おばさんの言い方は訊きようによっては皮肉っぽくも取れるが、政義おじさんはどうやらそんな事欠片も感じなかったようで、むしろ機嫌良さげだった。
鼻歌でも歌い出しそうな雰囲気で私の斜め前のイスを引くおじさん。
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