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船内。
俺は今、トルトリス学園に向かう船の中にいた。
辺りを見ると、自分と同じ制服を着た奴らがいる。
一人で考え事をしている奴、自分の武器を磨いてる奴、みんなでカードゲームをしている奴ら……。
暇な奴らだ。
つくづくそう思う。
まあ、俺もさっきからずっと水平線を眺めているが。
一応、今までしっかり勉強し、ここの学園にスカウトされたのだ。自分の進路なんて決めてなかったから、深くは考えてなかった。
「……」
少し、眠気がさしてきた。
何たって、この船に乗るため、まだ朝の霧が出てる時間に起きて来たのだ。
っていうか、ここにいる奴らはみんなそうなのだが。
しかし、清々した事もある。
この学園は、入学してから三年間、帰る事が出来ないのだ。
俺の家は、修行修行の毎日だったから、あんな生活から抜け出せるなら何でも良かった。
その時。
「おーい! 島が見えたぞぉ!」
一人の生徒が叫んだ瞬間、船内にいた奴らが甲板に上がった。
どうやら島が見えたらしい。
さすがの俺も、気になるものがある。
立ち上がり、そそくさと甲板に上がった。
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