☆☆☆prologue☆☆☆

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『君のお父さん……君の師匠と言ってもいいかな。あの人には良くしてもらっていたからね』 良くしてもらっていた? 過去にもこの男が家にやって来て、親父との繋がりがあったのか? 『入学すれば、君の何かが見えてくる筈さ』 俺の、何か。 俺に関係のある、ものや人が居ると言うのか。 「……君にとって、悪い話では無いはずだけど。どうするんだい?」 明らかに誘ってきている口調だ。 「こっちに負担は無いんだよな?」 一応聞いてみる。金がかかる事に首は突っ込みたくない。 「そんな事を心配する必要は無いよ。負担はかからないし、それ以前に、君のお父さんも、この学園の入学を希望している筈だ」 「親父が……?」 バロードはゆっくり頷いた。 色々引っかかる所もあるが、入学すれば何かがあるかも知れない。 「……解った。是非とも、トルトリス学園に入学させてくれ」 「そう言ってくれると思っていたよ。歓迎する」 二人は握手を交わした。 ††††††††††††††††††† 「あれが……トルトリス学園……」 俺、バリュライド・ドラグーンは目を細め、これから向かう島にそびえる建物を見つめていた……。
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